お知らせ

今後についての大事なお知らせ〜新規ご注文の受付をしばらくストップします〜

こんにちは!お久しぶりです。
長らく更新が止まってしまい、申し訳ございませんでした。

更新をしていない間にも、時間は流れ、様々な出会いがあり、出来事があり、どの一部分を切り取ってもわたしにとっては、かけがえのない日々でした。

小値賀での暮らしが何より大好きで、小値賀にいるだけでホッとする。外に出ると風が吹き、鳥が鳴き、打ち寄せる波の音が聞こえる。町を歩けば、賑やかなおばちゃんおじちゃんたちの声、子どもたちのあいさつ、笑い声、どこに行っても見たことのある顔に出会う。

そんな毎日って、本当に幸せなことです。

活版印刷の仕事も、携わって5年が経った今でも相変わらずたくさんの方にお問い合わせをいただき、感謝の気持ちが途絶えたことはありません。ありがとうございます。

5年が経ったと言いましたが、そう、小値賀に帰ってきて丸5年と半年が経ちました。

振り返ると、いろいろな思いが込み上げてきます。小値賀が好きだという気持ちと活版印刷がやりたいという思いだけで帰ってきた5年前、活版印刷でやっていける!と根拠のない自信だけが溢れていました。その自信は今でも持っていますが。笑

ただ、5年が経った今、立ち止まってみると、1年ほど前から自分の心にいつも問いかけている言葉がありました。

「このままでいいの?」
「いまのやり方で10年後の小値賀、活版のことが語れるの?」
「いまのやり方で本当に幸せなの?」

帰ってくる前、帰ってきたばかりの時は、小値賀に住めて活版印刷ができれば幸せだと思っていました。5年前はそれだけでよかったんだと思います。

5年が経つと、いろいろなことがみえはじめます。小値賀町の舵取りがどこを向いているのか、UIターンは何を求めて小値賀にやってくるのか、活版印刷に何を求められているのか、わたしは何に応えられるのか、、

そのような中で、漠然と今のやり方は本質を見失っているのではないか、という思いが強くなってきました。
一人で名刺印刷のお客様の対応をし、文選し版を組み、一枚一枚印刷し、発送。デザインのお仕事をいただくこともあります。そして取材の対応と見学のお客様の対応。女性消防団と商工会青年部に所属させていただき、りっぱカンパニーズという月に一度海岸清掃をしながら環境のことも考えようとしたり、わたしが住む地区の「龍踊り」保存会にも関わらせていただきながら、今年はおぢかアイランドツーリズムの理事にもなりました。

そのどれもがわたしにとっては、とても大切なもので、何かをやめたりすることはできません。ただ、余裕がなくなります。といってもマイペースな性格でよく寝るし、自分に甘い部分もあります。まあ、そんな性格だからこそ上手くまわらなくなると、全てがドミノ倒しのようにバタバタと倒れていき、どこから再開したらいいのかわからなくなるのです。そんなことが5年間ずっと続いてきたように思います。本当はうまくいっていないのに、「小値賀のため」「活版印刷のため」「自分のため」と言い聞かせながら表面の傷口だけ治しながら、傷をつくる大元の原因から目を逸らしていたのかもしれません。

いままでの5年間は、「いま」やりたいことを自由にやってきました。
つぎの5年間、そのもっと先は、「一歩前を見据えて」行動していきたい、行動していける環境を作りたいと思いました。これは、いままでの5年間の蓄積があるからできることだとも思っています。

そう思った時、出て来た一つの結論は、しばらく休業することでした。
休業するといっても、何もしないわけではありません。5月から数ヶ月、尊敬する印刷屋さんのもとで学ばせていただいた後に、次の5年間が小値賀で晋弘舎でフルパワーで活動できるように技術面でも精神面でも準備を整える期間にしたいと思っています。

そんな積み重ねの結果、求めるのはいつも小値賀の未来、活版印刷の未来です。そこの軸はまったく変わっていません。

すでにご注文をいただいているみなさまへ。いつもお待たせ気味で申し訳ございません。すでにお問い合わせをいただいているみなさまのご注文については、当たり前ですが、ご満足いただけるよう最後まで取り組ませていただきます。

新規のご注文の受け付けをしばらくお休みします。こちらの勝手な都合で申し訳ないのですが、どこかで区切りをつけなければいけないことも事実で、期間を設ける必要性も感じましたがやっぱり余裕のないスケジュールのせいで、本当に勝手なのですが、本日をもって受付をお休みすることにしました。

追加印刷のご注文については、少し考えます。改めてこちらでご報告させていただきますね。

5年間、名刺印刷のお客さまを中心にたくさんの方に出会うことができました。活版印刷の素朴な温かみに感動したとのお言葉や、応援しているとのお言葉をいただくことが多く、そんな言葉が何よりも励みになっていました。それなのにみなさまにはたくさんのご迷惑もおかけしました。特にスケジュールの組み方については反省することが多々あります。たくさんの方に応援していただいているのに、その想いに十分に応えられない自分の未熟さに嫌気がさすことも少なくありませんでした。
次、みなさまにお会いできる時には少しでも成長した姿をみせることができるように頑張りたいと思っています。そこが一番です。

最後に、5年間自由にやることができたのは、何より父母のバックアップがあってこそでした。家もありご飯もある、そして活版印刷がある。こんな贅沢な環境はどこにもないと思っています。甘えさせてもらっているのに、いつも不満ばかり口にしてすみません。感謝の思いをすこしでも行動で返せるように努力したいです。

長々といろいろな思いを書き連ねましたが、悲観しているものは一つもありません。
「わくわくしているかどうか」が、何かを始める時のひとつの基準になっているのですが、いまの私の心には「わくわく」しか入っていません。その思いをまた信じて進んでいきたいと思っています!

言い忘れていたこと伝えなければいけないときが出てきた時には、またこちらから発信させていただきますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ただ、変わっていないようでいつの間にか変わっているのが人間、変わりたくてもすぐに変われないのも人間ですよね。
これからも、迷いながら悩みながら小値賀島と活版印刷と一緒に歩いていきたいです。

晋弘舎 4代目 横山桃子