お知らせ

活字に触れてみませんか?〜文林堂より〜

しばらく、修業先の文林堂より情報を発信していきます。

今日は午前中、馬(活字を収めている棚)を動かす作業をしました。
理由は、活字を戻す作業の効率を上げるため。活字を戻すことを「返版(へんぱん)」と言います。

晋弘舎もそうですが、文林堂にも返版されていない活字があります。活字は書体ごと、サイズごとで、専用のケースに戻す必要があります。書体ごと、サイズごとなので整理するのも一苦労なのです。

ちなみに、晋弘舎は書体が明朝体と正楷書体の2種類がメインなのでそこまで難しくないのですが、文林堂にはそれ以外にゴシック体、旧楷書体、そしてサイズも6ptまで幅広くあります。

バラバラになっているこれらの活字をどういった順序で返版したらいいのか、なかなか悩ましいことなのです。結果山田さんがたどり着いた答えは、一度書体・サイズの違いは気にせず、とりあえず漢字の並び順に戻していこう、となりました。

そのためには、まずは活字の入っていない空のケースを全文字数準備しなければなりません。(これは山田さんが準備していました。)

その後、その空のケースを収めるために、活字の入ったケースを棚から取り出します。これが言葉で言うのは簡単なのですが、ハラハラドキドキする作業なのです。
下の写真のように活字が入ったケースを一つずつ外します。活字は鉛でできているので、とっても重く、少しでも取り出す角度を間違えれば活字がザーーーーっと落ちてしまいます。これがとても怖く、躊躇していたら、山田さんがコツを教えてくださいました。





おかげさまで活字の重みを感じながら無事に移動を終え(上写真右)、空のケース(写真左)を置いていきます。そのときに山田さんが見せてくれたのが下の写真。
活字は単純に部首の画数順で並んでいるようで、そうではないんです。よく使う活字から「出張」「本場」「外字」という専門の並びがあり、活版印刷屋さんごとのその並びや配置は変わるのです。奥が深いです。




そんなこんなで、山田さんとどういった並びにするか相談しながらケースの配置が決まりました!






この空きケースの馬をみれるのは、なかなか貴重なことだと思うのはわたしだけでしょうか?笑
新鮮!
みなさん、活字を戻す「返版」を体験しにきませんか?

以下、山田さんのブログより。

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このたび『活字に親しみ触れる場所』として文林堂内に『活字返版コーナー』を開設いたしました。
平日午前10時〜4時まででしたらいつでも体験することができます。
時間外は予約していただけば対応いたします。

カッパン倶楽部/文林堂 山田善之

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お待ちしております♪