活版印刷について

活版印刷は、約5世紀前にドイツのグーテンベルグによって発明された印刷技術です。鉛でできた膨大な量の活字が壁一面に並び、その中から原稿に合わせて一字ずつ拾っていきます。その作業を「文選(ぶんせん)」と言い、文選した活字を、活字より高さの低い「込めもの」で行間や字間を埋めていき、版を組みます。
版が出来上がるとようやく印刷です。活版印刷は凸面にインキをのせて、圧をかけて印刷します。そのため、印刷面には指で触れるとわかるくらいの凸凹が生まれます。
活版印刷の良さをひと言で言い表すことはとても難しいのですが、手間ひまかけてようやく印刷できたものには間違いなく美しい表情が宿っています。
5世紀の間、職人の智恵と技術に支えられ印刷の文化を守り繋いでいったもの、それが活版印刷です。

活版には色気がある(印刷) 活版には色気がある(活字)

晋弘舎について

はじめまして。
晋弘舎4代目・横山桃子です。
晋弘舎は、長崎県五島列島の北部に位置する小値賀島(おぢかじま)の唯一の印刷所として100年の歴史があります。もともとは総合商社でしたが、2代目の祖父の「活版印刷は文化事業だ」との強い想いが、この印刷業だけを手元に残すことになり、他の事業はのれん分けしました。
曾祖父、祖父、そして父と、3代に渡りこの島の暮らしに寄り添うあらゆるものを印刷してきました。
一時は、安さ・便利さを求められる時代の中で衰退の道を辿りましたが、こんな時代だからこそ求められる魅力が活版印刷にはあると信じ、娘である私も今、活字と向き合う毎日です。
島で唯一の印刷屋として、世界に目を向けて、この小値賀島と共に活版印刷の奥深さを発信していきたいと思っています。

晋弘舎 活版印刷機 晋弘舎活版印刷所四代目